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ガソリン値下げの理由!背景に米国か。 [経済]

ここ最近ガソリンスタンドなどでガソリンなどの値段を見れば感じるとは思いますが原油価格の下落が目立っていますよね?
なぜ原油が下落しているのでしょうか?

原油価格はここ数年では1バレル=100ドル前後で推移してましたが、去年の秋以降は下落が続き、とくにOPEC(石油輸出国機構)が
11月27日に開いた総会で減産を見送ったことから一段と急落の変化が見受けられました。
NYの原油先物市場で代表的な油種であるWTIは1バレル=65ドル台まで下げ、2010年以来の安値をマークしました。

ここで原油価格の推移についてですが世界的な原油の供給過剰背景があります。
その理由として、米国のシェール革命があります。
21世紀に入りなんと地下深くの岩盤のシェール層(頁岩=けつがん)を大量に採取できる技術がカナダや米国で開発がされ、生産が急増しているのです。

その結果として米国の原油生産が大幅に増加しているのです。
米エネルギー情報局(原油生産週間統計)によれば、11月に日量平均900万バレル台に乗せ、1983年の同統計以来最高記録なんだとか。
米国は世界最大の石油消費国ですが、この原油増産によって原油の輸入量は激減し、そのため世界的な原油が余り気味になっているのです!
エネルギー革命とはすごいですよね!

OPECについてですがこれだげ原油価格が下落すれば今までであれば減産し価格の下落を食い止めるのが流れですが、今回に関しては
定期的に開く総会で減産を決めなかったため、さらに価格が急落したという結果を招きました。

なぜ今回は減産に踏み切らなかったのでしょうか?それはシェール革命によるものらしいです。
シェール革命によって米国の原油生産が増えてきているため、ここでOPECが減産しますとシェアが減る理由にあります。

しかし価格維持よりシェアを優先したことによって、価格の下落は続く可能性が大きいのです。
現在市場では「OPECと米国との安値我慢比べ」との見方も強まっているのが現状です。

ところで原油の下落にはどのような影響があるのでしょう?
日本に至っては経済にはプラスです。
既にガソリンの値段が物語ってますよね(笑)
11月25日時点のレギュラーガソリン価格(全国平均)は1リットル158.3円で、20週連続の下落、実質的には2013年7月以来の安値となります。

「じゃあ日本はこれからガソリンもまだ安くなるし良いことばかりなんだ」と思うかもしれません。
 たしかに恩恵が多いですが一方で世界経済として考えますと中東情勢の不安定化世界有数の産油国であるロシアなどには影響が及ぶ可能性がもあり、
これらが世界経済にとって波乱要因になる可能性も浮上してくるという事です。
こうした世界の動きにも目を向けると考えも変わりますよね。
日本にとっては本来経済状況が上昇向きであれば円安のメリットも十分発揮されると思います。
 
 以上の様に恩恵がありますがそれに伴いリスクもあるという事です。
 
 本文である用語についての解説↓


 バレル=ヤー・ポンドなどの体積を表す単位で、主に原油などに使われる用語です。1バレルは正確には158.987 294 928リットルです。
 
 OPEC=OPECとは石油輸出国機構といわれるもので、有力産油国である国々の組織の集まりで多くは中東で編成されています。現在では12か国が加盟しています。
 
 頁岩=推積岩の一種で、水中で堆積したものが脱水・固結してできた岩石のうち、堆積面に沿って薄く層状に割れやすい性質があるものを表します。

 WTI=米国のテキサス州西部とニューメキシコ州南東部で産出する原油のことを表します。


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